ハードウェアエンジニアの守破離

国内電機メーカーに勤務しているハードウェアエンジニア

【合格体験記】ハードウェアエンジニアがE資格(2021#2)に挑戦した

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はじめに

私のように、日常の業務でPython機械学習、深層学習を扱わない初学者に対する1つの前例として参考になればと思い、体験記として情報を残すことにしました。あまり他の体験記では言及されていない内容を盛り込むように意識して記述しました。

データ

JDLA認定プログラム:

 AVILENの全人類がわかるE資格コース

費用:

 認定プログラム+基礎講座セット:259,600円 

 E資格本番模試::16,280円

 受験料:33,000円

 キャッシュバック:-20,900円 (G検定受講者対象)

 合計:287,980円

受験日:

 2021年8月28日(土)

合格発表:

 2021年9月17日(金)

G検定でもお世話になったAVILENさんに引き続き面倒を見ていただきました。

AVILENさんは高い合格率を誇る業者です。金額設定は高めですが、教材とサポートの充実を考えると結果的に満足しています。しかし、修了試験が難しいため、高い合格率には生存者バイアスが潜んでいると感じました。

私はG検定の流れでお世話になりましたが、現在では1,2万程度で受講できる業者さんもいるようなので、クオリティとお財布との相談になると思います。

受験に使用した教材

AVILENの教材のみ!

黒本やゼロつくも買いましたが、結局殆ど使いませんでした。

理由は、下記のように認定プログラム内の演習問題数が潤沢だったためです。

多様性を確保するために黒本に手を出すのも良いと思いますが、中途半端になるくらいならいっそ買う必要はないと思います。ゼロつくは計算グラフを用いた逆伝搬などに多く紙面を割いていたので、そこを理解するために使用しました。

問題量:

 公式例題2021:20問

 想定問題集:75問

 付録の対策問題集 30問

 本番模試:106問

 分野別対策問題:

  線形代数:49問

  統計:46問

  情報理論:52問

  Python:42問

  機械学習:35問

  順伝播:32問

  前処理と工夫:38問

  データの学習:31問

  CNN:52問

  RNN:38問

強化生成モデル:46問

 終了試験:100問

 再受験:100問

 模擬試験:100問

スケジュール感

3/20 受講開始

7/23 実装演習課題

8/6 修了試験合格

8/28  受験

9/17 合格通

受講開始から修了試験合格まで約4か月もかかってしまった点が反省点です。

理由は、途中1.5か月ほど飽きて中だるみしてしまったためです(笑)

一応速習で2か月で終わらせる方もいるようですが、目安として受講開始から修了までは3か月が精神的にも丁度良いのではないかと思います。

後進の方に薦める日程感は下記。

N月 受講開始

N+3月 修了試験合格

N+4, 5月受験

良いスコアを獲得したい方は最後の2か月、

とにかく合格できれば良いと思う方は最後の1か月間をひたすら演習期間にすると、正答率もぐんぐん伸びると思います。

 

個人的アドバイス

・認定プログラムの業者を通じて、協会から20問程度の公式例題が配布されます。

 これらは完璧に理解しましょう。(わざわざ配布するってことは…ねぇ…)

・問題を解く際には、正解以外の選択肢についても根拠を持って×と言えるようにする。問題の正解分だけ覚えていた方が、本番ちょっと捻られるだけで苦労している雰囲気でした。

実装演習は、論文を読んで最新の手法を取り入れたり、凝った面白いテーマにする必要は一切ありません。単に合格を目指すのであれば、ネットに落ちているいくつかの手法やコーディング演習の手法を組み合わせたり、検証に異なるデータセットを使用して考察を行えば、直ぐに独自工夫点のある成果物が完成します。個人的には合格した後に遊べば良いと考えているので、2週間目安に対して3日程で終わらせました

・行列が久しい人は、何よりもまず行列計算による形状変換について完全に理解しましょう。この知識があるだけで、コーディング問題に対処できる率が上昇します。(dot計算系の問題など)

・コーディング演習はとにかくネット等で調べて、力技でガンガンスピーディに提出を進めることを勧めます。当然講義内容と関連しているのですが、あまり丁寧に進めると上記問題を演習する時間が不足しますし、講義内容とコーディング演習の関連付けは後々理解できるようになるので、とにかく修了に向けてガシガシ進めましょう。